ひまわりっちブログ管理者
園長のひまわりです。
いきなり結論ですが…
使えない保育士なんていない!
先日、Twitterでも発信しました。

断言
使えない保育士なんていない!



「使えない」
大切な保育士に対していっていい言葉じゃないぞっ!



一体…
自分のことを何様だと思ってるんじゃ
悲しい現実ですが、実際に新卒保育士や若手保育士に対して「使えないよね」みたいな評価を下す人がいます。
Googleで検索すると、使えない保育士がいる前提の記事がたくさん見つかります。



偽善や綺麗事
そう言われるのは覚悟の上ね。
この記事では、使えない保育士はいない!という前提の元、世間一般で言われている『使えない保育士』の典型事例の反論を書いています。
【反論】使えない保育士の特徴


世間一般でよく言われる「使えない保育士」の特徴を上げつつ…
その全てに反論します!
指示待ち保育士
「あの保育士って、言われてからじゃないと動かないよね!」
上記のような指示待ち保育士がいることは事実。
でもその指示待ち保育士が、イコール使えない保育士と断言できるのでしょうか。



答えはNoじゃ
確かに主体的で積極的に動ける人は、使える保育士と言えるのかもしれません。



でも実は、指示待ち保育士の方が、
慎重で丁寧でミスが少ない事ってあるわよね!
どっちが優れていて、どっちが劣っている!
指示待ち保育士がいるなら、分かりやすく指示をして動いてもらえばいいだけ!
- そんな事をしていたら、自分の保育に集中できません!
しかも、指示されて動くだけなんてズルいと思います。
それでも、指示待ち保育士は使えないと言ってはいけませんか? -
結論、保育はチームプレーです。
誰かの負担が増えれば、誰かが楽をする事になるのでは…
そう思うのは当然だと思います。
『子どもの主体性』を育む保育をしているなら、なおさら気になるポイントですよね!
だから気持ちが分からない訳ではありません。
それでもなお、他人に対して『使えない』という表現を使うべきではありません。
対策
- 指示待ち保育士に何が出来るのかを聞く
- 出来ることに焦点を絞って指示を出す
- やってくれたことに感謝の気持ちを伝える
- 出来ることプラスαのお願いをしてみる
- 出来たことに感謝し、さらにプラスαのお願いをする
1~5を繰り返す。



なんでそこまでしなくちゃいけないんだよっ!
その気持ち、分からなくもない(汗)



保育はチームプレーが前提じゃ
助け合いの気持ちを忘れないでほしい!



全然納得できないっ!
そんな声が聞こえてきそうね(汗)



それでも僕は、
「使えない保育士はいない」と訴え続けたい!
メモを取らない保育士
言われたことのメモを取らない!
使えない保育士と言われる人にこそ多い態度。
で、結局メモを取らないから記憶にも記録にも残っておらず、また同じミスを繰り返す。
結局、先輩や主任たちは余計イライラする。



だから
使えない保育士の烙印を押される!
メモを取らない保育士は、そもそもメモの大切さも重要さも分かっていないことがあります。
対策
- とにかくメモを取ることを伝える
- メモを取り始めたら、その行為を褒める
- どのようにメモを取っているのかをチェックする
- メモを取った後の活用方法を伝える
- 活用しきれていない場合は、メモの取り方の改善点を伝える
1~5を繰り返す。



メモなんて取って当たり前でしょ!
そう考える前に、相手の立場に立って「なんで」なのかを考えることが大切よね!
ミスを認めない保育士
自分のミスを認めなかったり、いちいち言い訳をしたり!



いますよ。
リーダーでもベテランでも主任でも!
正直、悲しい気持ちになるよね。
でもだからと言って、使えない保育士というレッテルを貼ってはいけません。



人にはそれぞれ、
言い訳をしたり保身に走る理由があるもんじゃ!
ミスを認めない保育士がいる場合、とにかく園長が「園で起こったことの全ての責任を取る!」という話をし続けることが大事。



1回や2回じゃ伝わらない。
しつこいくらい継続して何回も何回も!
対策
園長がミスに寛容になり、「大丈夫だよ」と伝え続ける。
報連相が出来ない保育士
「分からないなら相談すれば解決するのに!」
「えっ!なんでそんな大切な事を共有しないの?」
報告や連絡、相談が出来ない保育士は実際にいますよね。



実際
かなり困る状況に陥ることがある!
でもだからと言って、報連相が出来ない保育士に対して、使えない保育士のレッテルを貼ってはいけません。
対策
- 報告・連絡・相談の必要性と大切さを伝える
- 報連相のやり方を具体的に教える
- 報連相をしてくれたら都度感謝の気持ちを伝える
1~3を繰り返す。



報告や連絡をしづらい雰囲気がある主任や園長
まずは、あなた達が態度を改める必要がある事を忘れずに!
コミュニケーション下手保育士
子どもと接する仕事なのに、コミュニケーションが下手!
「なんで保育士になったの!?」
「他の仕事の方が向いてるんじゃない!」
なんとなく正論のように聞こえるかもしれませんが…



コミュニケーションが苦手な人でも、
ステキな保育士はいくらでもいるよ!



大人とのコミュニケーションは苦手でも、
子どもの目線でステキな関わりが出来る保育士っているわよね!
一方の人にとって、ある人のコミュニケーションが下手だ!という声が聞こえてくる場合、大抵…
立場が上の人間が言っていることがほとんど!
つまり、自分の主観や自分の土俵の中で、あなたはコミュニケーションが下手ですよ!と一方的に主張しているだけ。



下っ端が上の人間に合わせろ!っていう人がいるんじゃが、
人生経験が豊富な先輩が、立場が弱い人間のスタンスに合わせることが大切じゃ!
対策
- コミュニケーションスタイルを分析する
- コミュニケーションスタイルを尊重する
- いつどんな時でも話をしてもらえる雰囲気を作る
使えない保育士はいない!


大切な保育士に「使えない」という身勝手な評価を下しているそこのあなた!
あなたは、
「新卒の頃から使える保育士だったんですか?」
「若手の頃から出来る保育士だったんですか?」
「そもそも何でも出来る器用な保育士なのですか?」



完璧な保育士(人間)なんて
いないはず!
新人保育士は一生懸命だけで十分
- 人見知りで挨拶が苦手だったり
- 上下関係が身に付いてなかったり
- 昔からの習慣で整理整頓が苦手だったり
- 子どもの発達段階がつかみきれてなかったり
- まだまだ全然責任感も自覚も足りなかったり
先輩保育士や主任、園長からしたら理解し難いことがあることは十分に分かっています。
ただ、だからと言って「使えない保育士」というレッテルを貼るのはNGです。
- 子どもの命を守り育てる仕事なのに、自覚や責任感が無くてもいいんですか?
-
当然、新卒保育士でも自覚や責任感を持つべきです。
ただ新卒保育士が、最初から自覚や責任感を100%兼ね備えることは、難しいと言わざるを得ません。
だからこそ、先輩保育士や主任・園長が、保育士としての心構えを丁寧に教えてあげる必要があると考えます。
専門学校や短大、大学を卒業して保育園に勤務するとすぐに「先生・先生」と呼ばれる。
実習を経験したとは思いますが、新卒保育士は右も左も分からない状態です。
- 挨拶が出来ないから使えない保育士
- 上下関係が身に付いてないから使えない保育士
- 整理整頓など環境整備が出来ないから使えない保育士
- 子どもの発達段階を具体的に理解していないから使えない保育士
そして



子どもの発達段階を具体的に理解していない
だから使えない保育士!



それが分かっているなら、僕たち先輩が、
優しく丁寧に根気強く伝えてあげようよ!



新卒保育士さんは、
手を抜いたり気を抜いたりしたらダメだよ!
中堅保育士は優しさと思いやりで十分
「あの人って、経験5年位あるのに…」
「仕事が出来ないから乳児クラスしか任されないのか?」
中堅保育士になると、若手保育士やベテラン保育士から厳しい目で見られる事があります。
「えっそんな事も出来ないの?」
みたいな感じで!



中堅保育士として、
学びとテクニックを磨くことは言うまでもよね!
でもだからと言って、〇年目なんだからこれくらい出来ないと使えない保育士!みたいに勝手なレッテルを貼るのは、間違っていると言わざるを得ません。



中堅保育士が気をつけることは、
『調子に乗らない』ようにすること!



中堅になると、
謙虚さや感謝の気持ちを忘れがち!
自覚と責任感が身に付き、保育士としての土台がしっかりする時期だからこそ…
謙虚さや感謝の気持ちを忘れずに!



若手保育士に対して、
優しさと思いやりの気持ちも忘れずにじゃ
ベテラン保育士は落ち着きがあれば十分
基本、他人からダメ出しされる事がなくなるベテラン保育士。
でも実は、陰でコソコソ
「ベテランになると動かなくなるから使えないよね!」
なんて言われるケースがあることも事実。



どんな立場の保育士でも、
「使えない」って言われる事があるのよね(汗)



そして、ベテラン保育士だからこそ
自ら進んで積極的に動くことが大事!
使えない保育士はいない!:まとめ


結論
使えない保育士なんていない!
『仕事が出来る保育士』の人からすれば、納得が出来ない内容満載だったかと思います。



正直僕は、
なんでもそつなくこなして、どちらかと言えば使えるタイプの人間だった!なんなら、不器用で使えない保育士を見下していた時期もあった。
でも結局、勘違いと自信過剰でかなり痛い目にあったんだけど(汗)
保育はチームプレー
完璧な人間なんていないように、完璧な保育士なんていません。
それが分かっているからこそ、お互いの仕事のスタイルや保育観を尊重し合い、助け合いの気持ちを大切にしていきたいものです。



立場の違いを尊重し合って、
いい雰囲気の園づくりをしていきたいものね!
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